歩 み
このページでは、システム制御学科の歴史を特に校外活動に焦点を当てて紹介します。
ソーラーカーレース(1996~2009)
システム制御学科では平成8年(1996)から平成21年(2009)まで、Fizzer(フィザー)という名前をつけたソーラーカーの開発に取り組んできました。 チームの学生たちはパイプ材を溶接してフレームを組み、ホイールなどの部品を削り出し、FRPのボディを成型し、電気配線や調整をし、 わずか3~4か月で1台のクルマを完成させます。そして作ったクルマの実証試験として、真夏のレースに出場しました。 参加したレースは、主に鈴鹿サーキットや秋田県大潟村での耐久レースです。
そのレースでの貴重な走行データを解析して次のクルマの設計に役立てながら、ほぼ毎年新車を開発し、 合計11台のFizzerが作られました。秋田でのWSR(JISC)4年連続クラス連勝を始め、ソーラーカーレース鈴鹿クラス優勝2回など多くの成果を残しました。
担当学生はエネルギー問題とものづくりを同時に学び、勝利の達成感をつかみ、 そして現在は県内外の企業で技術者として活躍しています。
ロボット競技会(1998~2006)
職業能力開発短期大学校で学ぶ学生によって作られた、自律型ロボットによる競技会に、 本校からは制御技術科・電子技術科それぞれでチームを作り、挑戦していました。
初挑戦は1998年度で、「カンコロジーロボット競技会」との名称で、 対戦相手とお互いに空き缶を相手フィールドに入れ合って、 制限時間終了時点で相手フィールドに多く残っていた方が勝ちというルールでした。 その後、円盤をハンドリングして所定の位置に運ぶ動作で相手と競うなど、 競技内容やルールの変更がありましたが、一度スタートボタンを押すと一切人間が操作できない、 「自律型ロボット」のみで戦う競技会で、制御技術科チームは何度も優勝を飾りました。
すばやい動作かつ正確な位置決めといった基本性能の高さだけでなく、 ペットボトルタンクに貯めた圧縮空気で動作するエアアクチュエータを搭載するなど、 他のチームのモデルとなるアイディアを実現していました。
特に所定の寸法以内であれば複数台数も可能となってからは、ただ単に複数のロボットを動かすのではなく、 相手の状況等を把握しつつ、複数のロボットがその情報により連携して作戦を選択するという、 高度な戦略を通信機能を使って遂行するなど、常に他のチームをリードするロボット作りを行っていました。
学会発表
システム制御学科では、卒業研究で得られた成果を、学外で開催される学会において積極的に発表を行ってきました。 卒業研究は、学生ひとり一人が自ら選んだ技術テーマについて、2年間学んだきたことを集大成して取り組むものです。 2年次には多くの時間をかけて研究に取り組みますが、その成果は学内の卒業研究発表会(毎年2月)で報告を行います。 あわせて学外で開催される学会において、その研究成果を積極的に公表をして、他大学との交流を行っています。
平成23(2011)年度に行いました、システム制御学科学生の学会発表は下記のとおりです。
・2011年9月30日(金) 信州大学繊維学部(長野県上田市)
計測自動制御学会 中部支部シンポジウム2011
・2012年3月8日(木) 長野高専(長野県長野市)
第10回日本生体医工学会 甲信越支部 長野地区シンポジウム
・2012年3月9日(金) 金沢工業大学(石川県野々市市)
日本機械学会 北陸信越学生会 第41回学生員卒業研究発表講演会